2020/03/28
巷を賑わしている新型コロナウィルスですが、“個”や“組織”といった立場の違いや直面するリスクのフェーズ等により、その時点での最適なリスクマネジメントというものは変わってくる訳です。
しかし、「相変わらず、マスメディアはいつまで経ってもスポンサーを、そして政治家は有権者を意識した切れ味悪い発言ばかり繰り返しているな。」と感じたりしています。
そんな中で、私自身の一つの指標となっているのが、尊敬すべき師のこんな言葉です。
人それぞれ感じ方は違うと思いますが、自分には妙に腑に落ちるので、皆様にも紹介させていただきたいと思います。
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津波が来ては困るので堤防を建てようという話になったとき、とりあえず今の予算に合わせて10mの堤防を、という提案に皆さんは賛成されるでしょうか?
実は「専門家」と呼ばれる人達の多くは、この提案には積極的には賛成しないと言われています。
なぜなら、自分が10mの堤防の建築に賛成した後で、もし11mの津波が来た場合に、責任を追及されては困ると考えるからです。
そこで専門家の方は、どんな津波が来ても決壊しないような堤防を作ろうという提案が来るのを待って何もしないままにしているのですが、堤防の高さが完璧に予想できない限り、そのような堤防を作ることは当然不可能です。
その間に8m位の津波が来て、結果的に「あの時に10mの堤防を建てておけば・・・」ということになっても、専門家は、自分は積極的に反対したのではないですから責任は取りませんし。
また、自分自身が津波に遭うのではないですから、なんとも無責任な話になってしまいます。
それでは、この例え話の「正解」は何なのでしょうか?
それは、おそらく
「とりあえず10mの堤防を建てる」
「今後順次堤防を高くしていく」
そして、
「それでも堤防より高い津波が来たなら、それは致し方ない」
と考えることです。
これは実は、「リスクマネジメント」という考え方で、
「堤防を建てる」ということを「リスクの低減」といい、
「それは致し方ない」と考えることを「リスクの受容」と呼んでいます。
そして、もう一つの概念である「リスクの移転」は、保険の世界でカバーできる問題です。
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いかがでしたか?
私が普段行っている不動産相続対策や事業承継問題は、まさにリスクマネジメントの世界であります。
自身の思考を信じて、もっと人のお役に立てるよう、これからも尽力いたします。
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